【3年制】
言語聴覚療養法学科は、国家資格である言語聴覚士の資格を取得するための学科です。言語聴覚士とは、病気や怪我などにより人とのコミュニケーションに支障が出た方と向き合い、その能力の回復に努める医療職です。仕事の内容は、「首から上のリハビリテーション」ともいわれ、脳の機能低下によることばの障害や、食べたり飲み込んだりすることの障害、発声についての障害、発達に関する障害、聞こえの障害など、幅広い領域に渡ります。
言語聴覚療養法学科は、国家資格である言語聴覚士の資格を取得するための学科です。言語聴覚士とは、病気や怪我などにより人とのコミュニケーションに支障が出た方と向き合い、その能力の回復に努める医療職です。仕事の内容は、「首から上のリハビリテーション」ともいわれ、脳の機能低下によることばの障害や、食べたり飲み込んだりすることの障害、発声についての障害、発達に関する障害、聞こえの障害など、幅広い領域に渡ります。
本学科では、入学時に以下のような資質と能力を求めています。
1年次から小児臨床に携わることができる「ことばの教室」を校内に設置しています。また、本校がある水高スクエア内には、北水会グループの病院や複数の施設があり、本学科では、それらの施設の協力を得て、充実した臨床実習を行うことができます。卒業生も多く働いており、先輩たちの働く姿からも学びを深めることができます。
国家試験対策についても独自の取り組みをしています。三段階の難易度による本校独自の構成問題を用いて、やさしい内容から始めて少しずつステップアップし、1年間かけて無理なく取り組める学習システムを構築しており、モチベーションを高く保ちながら学び続けることができます。近年においては、大学を含めた全国の養成校の平均を上回る高い合格率を実現しています。
高い専門性を持つ教員陣が、言語聴覚士の5つの職務領域──1失語・高次脳機能障害(日常生活に支障をきたす脳機能の問題)、2嚥下障害(食べる、飲み込むことの問題)、3発声発話障害(話すことの問題)、4発達障害(人間関係や学習の問題)、5聴覚障害(聞こえの問題)を確実にカバーし、質の高い学びを提供します。
患者様のコミュニケーション力を伸ばし自立して生活できるよう支えたい
関 笑夢[茨城県立日立第二高等学校卒]2019年度入学
話す・聞くなど生きるうえでたいせつなコミュニケーション能力に問題を抱える方々が、自立して生活できるようお手伝いをしたいと思ったのが、言語聴覚士を目指そうと思ったきっかけです。本校は、県内唯一の言語聴覚士養成校であり、実習体験を豊富に重ねることができると知り、入学を決めました。実際に患者様と触れ合う機会が多く、たとえば、ことばの発達が遅れているお子様と遊びを通じてコミュニケーションを取る方法を見学・体験できる授業もあります。自分に適した領域を探しながら学習に励み、国家資格取得を目指したいと思います。
3年間の基礎となる学問を身につけます。医学の基礎科目に加え、自然科学、社会科学、外国語、倫理学など、社会人として身につけておくべき基本の知識を習得します。
コミュニケーション論/倫理学/心理学/生物学/統計学/英語/解剖学/病理学/内科学/精神医学/聴覚医学/臨床心理学/心理言語学/音声学 など
保育園見学 2日間
北水会グループ内の保育園へ行きます。保育士の指導の下、お子様に直接かかわることで、定型発達についての理解を深めます。
医療・保健・福祉・教育など幅広い知見から言語聴覚療法を捉え正確な検査を行うための専門的な知識および手技手法を学びます。
小児科学/耳鼻咽喉科学/学習心理学/音響学/言語発達障害学/発声発語障害学/解剖学実習/一般臨床医学/言語評価技術論 など
臨床実習I(4週間)
4週間の臨床実習では、実際に患者様に検査を行って状態を評価し、訓練プログラムを作成するまでを習得します。
言語聴覚士としての実際的な臨床技術を習得するとともに、国家試験受験に向けての学習を進めます。
保健体育/失語・高次脳機能障害学/聴覚障害学/嚥下障害学/社会福祉学/言語聴覚療法学 など
臨床実習II(総合実習)(8週間)
協力病院での8週間の実習を通して、患者様やご家族に検査結果を説明し、同意を得てリハビリテーションを行い、臨床力を身につけます。
人とコミュニケーションする基礎の力を就学前の子どもたちに
2016年3月卒業
保坂 玲緒奈さん
言語聴覚士として、子どもの発達や聞こえに関するリハビリテーションにかかわっています。病院を訪れる患者様にリハビリを行うほか、病院と同じエリア内にある保育園で、ことばやコミュニケーションの基礎を培うサポートプログラムにも参加しています。子どもたちが就学に向けて人とコミュニケーションする基礎を身につけ、人を思いやる気持ちを持てるようなプログラムを考えることが目標です。
子どものリハビリを担当し、責任とやりがいを感じる日々
2018年3月卒業
坂本 有気さん
高校2年生のとき、知人が言語聴覚士のリハビリを受けているという話を聞き、ボランティアに参加してその様子を見学したことが、言語聴覚士を目指したきっかけです。水戸メディカルカレッジに進学し、3年間で専門的な知識や技術と医療専門職としての心構えを学び、晴れて言語聴覚士になることができました。現在は、子どものリハビリを担当し、責任とやりがいを感じる日々を送っています。
からだだけでなく、心の回復も支援。一人ひとりの人生と向き合う仕事です。
言語聴覚療法学科
副校長兼学科長
岡崎 宏
人とかかわる仕事がしたいという
気持ちが大切です
超高齢社会の日本において言語聴覚士へのニーズはますます高まっています。言語聴覚士になるために大切なことは、人とかかわる仕事がしたいという気持ちです。自己も含めて人間という存在を尊敬できること。それが、よい言語聴覚士にもっとも必要な資質だと考えています。本学科の教育方針は、まごころを持った「人」を育成することにあります。卒業後には立派な医療者として社会に貢献できる人材を育成してまいります。
本学科では、以下の方針をもとにカリキュラムを編成しています。
本学科では、卒業時に以下のような資質と能力を求めています。